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評価:
沙野 風結子,奈良 千春
¥ 600
(2006-06)
Amazonおすすめ度:
巷で噂の(?)作品だったので、手に取ってみました。というわけでもないか。
表紙とタイトルに惹かれて(表紙は奈良さんだったから。タイトルは…ちょっと強烈…だったもので)手に取ったものの、一旦は本棚に戻し(持ち合わせが微妙だった…)、ネットでの評判を見てさらに読んでみたくなり買い求めた……という経緯です。
この手の経緯で買ったもので当たったのは、英田さんの「エス」くらいなので、期待はずれだったらどうしようと、ちょっとドキドキしたんですが(最近、私的ハズレばかり買っている…orz)、久々にヒットだったかもしれません。
いや、ヒットでした。

「お前は俺に与えられた玩具だ」凪斗を平穏な大学生活から引きずり出し、監禁した男は言い放った。その男・角能は、岐柳組組長の隠し子である凪斗が跡継ぎ候補になったこと、凪斗のボディガードを自分が務めることを告げてきた。だが、冷めた目、嬲るような扱いは、凪斗を護る者のものとは思えない。そして凪斗は催淫剤のせいで浅ましく角能を求めてしまう。弄ばれるたび、凪斗は屈しまいとしていた心が壊されていくのを感じる。

この作家さんは実は存じ上げなかったのですが、なかなか読ませてくれる文章だと感じました。
世界観も保たれてるし、辻褄もまあまあ合っているし。
BLはファンタジーですけど、出会って好きになっていく過程が余りに突飛なものは私はついていけないのですが、この作品では突飛ではあるけど妙に納得できる感情でした。
凪斗や角能がお互いに惹かれていく過程が無理なく描かれていて、納得できました。 エチシーンもまあ度を越してはいないと思うんですが、かなり濃密かと…。
最近の受が喘いでるだけのライトな感じじゃなくて、ちゃんと感情が入っての表現だったし、表現語彙の幅も広くて妙に感心してみたり。
攻めの言葉攻めもなかなかワタシ好みv クールなようでいて実は熱いのが好物です。 ちょっと他の作品も読んでみたくなる、そんな作家さんを見つけた喜びがあります。
シチュエーションがあまりにかけ離れてなければ、この方の文章であればほぼ読み切れるのではないかと。 ただ、作品によって方向性がてんでばらばらな作家さんもいらっしゃるので(文章力までばらばらな場合が……これは作家さんだけではなく編集さんの力量も関わっているのでしょうけど)、過度な期待はしないことにいたします。
でも。ホントに。
久しぶりに安心して最後まで「先へ先へ」読み進めたくなる作品でした。
途中、どうしても頭に入ってこない表現が数箇所(情景描写だったと思う)ありましたが、眠かったせいだと思います…。はい。
もう一度読み直そう…!!
| [BL novels]沙野 風結子 | comments(0) | trackbacks(1) | |
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遠足の前日に 「せんせえ、バナナはおやつに入るんですかー?」 と、頭に浮かんだ疑問をためらいなく質問できた小学生の頃の気持ちに戻って、問いかけたいことがあります。 「先生、尿プレイはエロに入るんですかー!?」 今日のホモ 「蛇淫の血」 沙野風結子
| ほもほも日記 | 2006/09/05 9:06 PM |