2009.07.28 Tuesday by スポンサードリンク
| - | - | - |
|
2006.11.01 Wednesday by yuki。
エス 残光
英田 サキ 著
大洋図書 SHY NOVELS
2006/10/27 発売
英田 サキ 著
大洋図書 SHY NOVELS
2006/10/27 発売
「誓えよ、エスじゃなくひとりの男としての俺に誓え。俺を裏切らないと。俺を愛していると」
警視庁組織犯罪対策第五課、通称「組対五課」の刑事である椎葉は、拳銃の密売情報を得る、言わば拳銃押収のスペシャリストだ。 その捜査方法はエス(スパイ)と呼ばれる協力者を使った情報収集活動に重点がおかれている。
ある日、大物ヤクザであり椎葉のエスでもある宗近が何者かの銃によって倒れた。宗近を守るため、ある決意のもと宗近から離れた椎葉は、五堂によって深い闇を知る。
複雑に絡まり合う過去と因縁。錯綜する憎しみと愛。
奪われた者は何で憎しみを忘れ、奪った者は何で赦しを得るのか。
この闘いに意味はあるのか?
闇の中でもがき続けた男たちの鎮魂曲!
Amazon内容紹介より引用
※18歳以下の方、ボーイズラブに興味のない方の閲覧、また、ネタバレにご注意ください。
とうとう終わってしまいました…。
今日届いたので早速読んでしまいましたが…多少早足ではありましたが、ほぼすべてに決着をつけ、終わるべきカタチに終わらせてくれた作者の力量と決断に拍手。
全編シリアスで重い内容でしたが、所々にやりとできる場面もあり、多少息を抜きつつ読めました。裂罅ほど心が痛くなるということもなかったですしね。
特に椎葉が自殺を思い留まるシーン。あれは絶対シリアスのつもりで作者さんは書いてると思うんだけど…思うんだけど…どうもあの「マグナム」なオヤジ発言を見ると笑えてきてしまい……椎葉には申し訳ないんだけど、笑っちゃいました。
椎葉も椎葉だよ…あそこでそんなこと思い出すなんてさ。でもまあそのおかげ(というか何と云うか)で思い留まるんだから良しとするか。
全体の流れ的には、宗近の出番がちょっと少なかったのと、展開が早くてもったいないなーと思わなくもないですが(あと、エチシーンも少ないね)、とても読み応えのある最終巻でした。
五堂の深淵は怖い反面惹かれるものがありました。
彼の生い立ちを考えればさもありなんな壊れっぷり。椎葉が正面から相対することが出来なかったのもうなずけます。相対してしまったらきっと闇につかまってしまって抜け出せなくなってしまっただろうな…と。
五堂が椎葉に目をつけたのも納得。彼は椎葉のアンバランスさに惹かれたんだろうな…宗近のこととかはどうでも良かったんじゃないかなーと。とにかく自分の傍においておきたかったのかも。
「殺してくれると思った」と云ってましたが、その破滅的な負の感情がお互いを引き寄せたのかも。でも椎葉は宗近への愛を自覚した時点で負の感情を昇華させてしまったので、五堂だけ取り残されてしまったのかな……考えてみれば気の毒な人なんだけど…。
篠塚兄の優しさと冷静さは心の拠り所でしたね。「いい人」ってだけじゃない部分が垣間見えて、カッコよさ倍増でした。彼視点の話も面白そうだなーと思ってみたり。
東明のやんちゃっぷりも相変わらずで可愛い。ようやく兄弟歩み寄るきっかけが出来てよかったね。良い組長になってくれることを望みます。
ところで椎葉、東明にあけられた3つのピアスはそのまんまなんだろうか……警察官ってピアスOKなの??? ま、ピアスの穴なんてすぐふさがりますけど。
でも、3つのピアスそのままの警察官 椎葉ってのもカッコよさげでいいかんじじゃないですか? ダメですか? そうですか……。
そして。あとがきでも書いてありますが、この作品は終わらせ方が難しかったと思います。
椎葉が刑事を辞めて宗近に付いて行く……というカタチではあまりに安直過ぎて(夜が…の結末と同じだし…)きっと納得できなかったと思う。
かと云って、このままの状態を続けて(宗近はエスのまま)いくのにも無理があるし……そういう展開であれば、裂罅の展開は無駄になってしまうもんね。
椎葉が何を求めて何を選んでどう決断するか、どう考えても難しいけど、この残光の前半の彼の葛藤を読めば、結局「刑事」でいることが一番いいような気がしました。
でも組対五課はもう無理だろうな。宗近以上のエスは現れないだろうし、そもそも彼が「拳銃」に対して執拗になっていたのは姉の死という解決できていない問題があったからであって、それがなくなった時点で「組対五課」で頑張り続ける意味を失ってしまったと思う。
でも正義感の強い人だから警察官でいることの意味は失っていない。だから所轄であれ残ったことは彼にとって良かったのだろうね。
宗近はどうかな。ヤクザになりたくてなった人ではないので、彼自身が抜けたいと思うのは問題ないと思うんだけど、あれだけ出来る男だし、ようやく歩み寄れた兄弟だし、たかだか1年半で辞められるようになるもんだろうか。
しかも「刑事のお前にふさわしい男になって帰ってくる」とか云ってなかったですか、この男。いくら一般企業の社長だからって、実は裏社会と繋がってた人がそうそう切れることが出来るとは思えないんですけど? ましてや1年半で!
でもまあそこはそれ、椎葉への愛で、頑張り抜いたんでしょう。
……や、早くエチがしたかっただけか!? ま、いいや。
最後は二人とも笑顔でハッピーエンドで、◎でしたね。
内容がハードだっただけに、二人が幸せになってくれたのが何より嬉しい。
それはそうと大洋図書の公式サイトで、別展開の一端を垣間見ることが出来ます。作者さんのインタビューが載ってます。おもしろそーというものあり、や、なくて正解!というものあり、本編読んだあとに一読の価値ありです。
今日届いたので早速読んでしまいましたが…多少早足ではありましたが、ほぼすべてに決着をつけ、終わるべきカタチに終わらせてくれた作者の力量と決断に拍手。
全編シリアスで重い内容でしたが、所々にやりとできる場面もあり、多少息を抜きつつ読めました。裂罅ほど心が痛くなるということもなかったですしね。
特に椎葉が自殺を思い留まるシーン。あれは絶対シリアスのつもりで作者さんは書いてると思うんだけど…思うんだけど…どうもあの「マグナム」なオヤジ発言を見ると笑えてきてしまい……椎葉には申し訳ないんだけど、笑っちゃいました。
椎葉も椎葉だよ…あそこでそんなこと思い出すなんてさ。でもまあそのおかげ(というか何と云うか)で思い留まるんだから良しとするか。
全体の流れ的には、宗近の出番がちょっと少なかったのと、展開が早くてもったいないなーと思わなくもないですが(あと、エチシーンも少ないね)、とても読み応えのある最終巻でした。
五堂の深淵は怖い反面惹かれるものがありました。
彼の生い立ちを考えればさもありなんな壊れっぷり。椎葉が正面から相対することが出来なかったのもうなずけます。相対してしまったらきっと闇につかまってしまって抜け出せなくなってしまっただろうな…と。
五堂が椎葉に目をつけたのも納得。彼は椎葉のアンバランスさに惹かれたんだろうな…宗近のこととかはどうでも良かったんじゃないかなーと。とにかく自分の傍においておきたかったのかも。
「殺してくれると思った」と云ってましたが、その破滅的な負の感情がお互いを引き寄せたのかも。でも椎葉は宗近への愛を自覚した時点で負の感情を昇華させてしまったので、五堂だけ取り残されてしまったのかな……考えてみれば気の毒な人なんだけど…。
篠塚兄の優しさと冷静さは心の拠り所でしたね。「いい人」ってだけじゃない部分が垣間見えて、カッコよさ倍増でした。彼視点の話も面白そうだなーと思ってみたり。
東明のやんちゃっぷりも相変わらずで可愛い。ようやく兄弟歩み寄るきっかけが出来てよかったね。良い組長になってくれることを望みます。
ところで椎葉、東明にあけられた3つのピアスはそのまんまなんだろうか……警察官ってピアスOKなの??? ま、ピアスの穴なんてすぐふさがりますけど。
でも、3つのピアスそのままの警察官 椎葉ってのもカッコよさげでいいかんじじゃないですか? ダメですか? そうですか……。
そして。あとがきでも書いてありますが、この作品は終わらせ方が難しかったと思います。
椎葉が刑事を辞めて宗近に付いて行く……というカタチではあまりに安直過ぎて(夜が…の結末と同じだし…)きっと納得できなかったと思う。
かと云って、このままの状態を続けて(宗近はエスのまま)いくのにも無理があるし……そういう展開であれば、裂罅の展開は無駄になってしまうもんね。
椎葉が何を求めて何を選んでどう決断するか、どう考えても難しいけど、この残光の前半の彼の葛藤を読めば、結局「刑事」でいることが一番いいような気がしました。
でも組対五課はもう無理だろうな。宗近以上のエスは現れないだろうし、そもそも彼が「拳銃」に対して執拗になっていたのは姉の死という解決できていない問題があったからであって、それがなくなった時点で「組対五課」で頑張り続ける意味を失ってしまったと思う。
でも正義感の強い人だから警察官でいることの意味は失っていない。だから所轄であれ残ったことは彼にとって良かったのだろうね。
宗近はどうかな。ヤクザになりたくてなった人ではないので、彼自身が抜けたいと思うのは問題ないと思うんだけど、あれだけ出来る男だし、ようやく歩み寄れた兄弟だし、たかだか1年半で辞められるようになるもんだろうか。
しかも「刑事のお前にふさわしい男になって帰ってくる」とか云ってなかったですか、この男。いくら一般企業の社長だからって、実は裏社会と繋がってた人がそうそう切れることが出来るとは思えないんですけど? ましてや1年半で!
でもまあそこはそれ、椎葉への愛で、頑張り抜いたんでしょう。
……や、早くエチがしたかっただけか!? ま、いいや。
最後は二人とも笑顔でハッピーエンドで、◎でしたね。
内容がハードだっただけに、二人が幸せになってくれたのが何より嬉しい。
それはそうと大洋図書の公式サイトで、別展開の一端を垣間見ることが出来ます。作者さんのインタビューが載ってます。おもしろそーというものあり、や、なくて正解!というものあり、本編読んだあとに一読の価値ありです。
2009.07.28 Tuesday by スポンサードリンク
| - | - | - |
|
COMMENT
tatsukiさん、こんばんわv
残光、届くまでは終わるのかー嫌だなーと思っていたのですが、いざ読み始めると止まることもなく…読了してしまいました。
ここまで好評なシリーズの終わり方はすごく難しかったと思うんですが、無理のないハッピーエンドで満足しています。
大洋図書の特集ページ、英田さんのお答えがなんともとぼけてて面白いですよ。
リンクは別窓が開くんですけど、多分ポップアップ扱いになってるんだと思います。
ポップアップを表示しないという設定にされているのでしたら、読むときだけでも解除してみてはどうでしょう?
サイン会、行かれるのですね。うらやましー。
私は行けないので是非楽しんできてくださいね!
年始のCC大阪でサインいただきに行こうかなー(*^_^*)
残光、届くまでは終わるのかー嫌だなーと思っていたのですが、いざ読み始めると止まることもなく…読了してしまいました。
ここまで好評なシリーズの終わり方はすごく難しかったと思うんですが、無理のないハッピーエンドで満足しています。
大洋図書の特集ページ、英田さんのお答えがなんともとぼけてて面白いですよ。
リンクは別窓が開くんですけど、多分ポップアップ扱いになってるんだと思います。
ポップアップを表示しないという設定にされているのでしたら、読むときだけでも解除してみてはどうでしょう?
サイン会、行かれるのですね。うらやましー。
私は行けないので是非楽しんできてくださいね!
年始のCC大阪でサインいただきに行こうかなー(*^_^*)
| yuki@管理人 | 2006/11/01 9:27 PM |
こんばんは!
ようやく残光に関する感想がいろいろ増えてきて、とても幸せな気分になっているtatsukiです。
(概ね好評なようで本当に良かった、シリーズのファンの一人として嬉しいです)
早速TB送らせて頂きますね。
そういえば、私のPCのブラウザだと大洋図書のHPの特集が何故か読めないんですよね…。
公式HPの画像表示が一部ブロックされてしまって、リンク先に飛べないのです。
インタビューを読んでいらっしゃるyukiさんが心底羨ましいです。
そのうち期をみて会社のPCで飛んでみようとは思っているのですが…。
目下私は、サイン会がとても楽しみです。
それでは!また遊びに来ますね。
ようやく残光に関する感想がいろいろ増えてきて、とても幸せな気分になっているtatsukiです。
(概ね好評なようで本当に良かった、シリーズのファンの一人として嬉しいです)
早速TB送らせて頂きますね。
そういえば、私のPCのブラウザだと大洋図書のHPの特集が何故か読めないんですよね…。
公式HPの画像表示が一部ブロックされてしまって、リンク先に飛べないのです。
インタビューを読んでいらっしゃるyukiさんが心底羨ましいです。
そのうち期をみて会社のPCで飛んでみようとは思っているのですが…。
目下私は、サイン会がとても楽しみです。
それでは!また遊びに来ますね。
| tatsuki | 2006/11/01 8:36 PM |
ADD YOUR COMMENT
TRACKBACK URL
トラックバック機能は終了しました。
TRACKBACK
前回の裂罅から8ヶ月、長かったようなそうでもなかったような待望のエス最終巻です。
サイン会の整理券の為だけに、いつもと違う本屋さんにて入手致しました。
(ちなみに本日は、↑のみならずBL小説を大量に購入しすぎま
| la aqua vita | 2006/11/01 8:41 PM |
⇒ yuki@管理人 (06/28)
⇒ tatsuki (06/27)
⇒ yuki@管理人 (11/01)
⇒ tatsuki (11/01)
⇒ yuki@管理人 (10/16)
⇒ tatsuki (10/16)
⇒ yuki@管理人 (09/04)
⇒ のえる (09/03)
⇒ yuki@管理人 (06/05)
⇒ 王様の耳はロバの耳 (06/05)